田辺哲男VOICE 2021/09/25 ため池的リザーバーの真相

2021/9/25
今週は釣りビジョンの番組『Go for it!』のロケで千葉県の戸面原ダムへ足を運びました。



豊英ダムや三島湖と同じく、長いことヘラブナ釣りのお客さんだけにボートをレンタルしてきて近年になってバスアングラーにも門戸を開いた房総リザーバーのひとつ。2017年の解禁当初は、ボート店へのアドバイスも含めてたびたび訪れていたけれど、今回はかなり間が空いて、久しぶりの釣行となった。

思い返してみると、真冬にデカい魚を狙いにきたり、春先~初夏にビッグフィッシュを釣った記憶もある。ただ、秋口のこの時期に戸面原を釣るのは初めてじゃないかな。

貯水状況は満水。夏場までは減水していて徐々に水を湛えながら秋~春までは満水となっているリザーバーであり、いわゆる農繁期、下流域の田植えにあわせて減水するタイプのレイクらしい。

これまで、周囲から湖面を望む機会がなかったのだけれど、ロケ初日の実景撮りでいろいろな角度から見ていくことで、なるほどと気付いたことがあった。

それは、メインリバーの水量が少ない、ため池的要素の大きいリザーバーだということ。いざ満水になってしまうと、水の動きが途端に少なくなってしまうのです。

俺自身はその、湖全体のカレントを通常のリザーバーと同様に捉えていたのだけれど、頻繁に放水が行なわれる農繁期以外は明確なカレントは存在しない。

減水時に巨バスをキャッチしたことに対して、ギルネストなのかと考えてみたりもしたのだけれど、ベイトフィッシュとリンクしない状況もあったりして、頭のなかで?が浮かんだのを覚えている。実はそのとき、カレントが利いていたのかもしれない。

そしていざ満水になってしまうと、このリザーバーはため池のようなキャラクターに変わってしまうのだというのが、今回のロケでわかった。それまで、気付いていなかったのです。

食う時は食うけれど、食わないときは食わない。

晴れた日にハードベイトに追うこともあれば、逆にローライトにも関わらずまったく効かない日もある。

そのスイッチのオンオフは、どうやらリザーバーかため池なのかという個性の変化がもたらしていたのかもしれない。

そしてため池というと、俺自身がもっとも苦手とする釣り場のタイプであり、やはりといおうか苦戦を余儀なくされてしまったという・・・

いや、けっして釣れないわけではないんだよ。



カバーを撃っていけば釣れるし、ライトリグで攻めているアングラーは2桁釣果をあげていたりする。

だけどサイズは・・・45を超えてくる個体さえ、ほぼほぼ釣れていない。

じゃあビッグフィッシュはいったいどこにいるのか? どうやったら口を使うのか? 

今回はとにかくその部分に注力した『Go for it!』ロケでした。



初回オンエアは、10月12日(火)21:00~を予定しています。観られる環境にある人は、ぜひチェックしてみてください。

今週はこのへんで。

来週もよろしく!

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