2021年 陸王モバイルチャンピオンカーニバル 試合後対談

アマチュア&アウェイからの大金星!
雑草魂・佐野亘彬、涙の戴冠


陸王モバイルチャンピオンカーニバルを制したのは、佐野亘彬さん。
折金さん、加木屋さんという手練れのプロアングラーを抑え、アンダードッグのアマチュアアングラーが大金星を得た。佐野さんは来年の陸王本線へと駒を進めることとなった。
今回の勝利の鍵とは。そして、3人の選手はどのようなストラテジーで戦っていったのか。
彼らの試合後のクロストークをお届けする。





―お疲れ様でした!

全員「お疲れ様でした。」

―陸王モバイル2021チャンピオンカーニバル結果発表です。フリップをご確認ください。

全員フリップオープン

佐野「うおー、マジ!?」

―勝者は佐野選手です。おめでとうございます。

佐野「マジで!?ありがとうございます。絶対負けたと思っていた。いや俺試合終ったあと、負けたと思って泣いたんですよ(笑)。いやびっくり・・・」

加木屋「いや、すごいですねでも。」



佐野「でも本当にあと一本取らな負けると思ってました。途中の最大魚を聞いて、僕これやったんですけど、お二人0と聞いて、だから展開とか変えて釣ってこられるとか、釣り方変えてこられるから、多分少なくともレギュラーサイズいいからあと一本取らんと負けるやろうなと思ったんですけど、取れなかったんですよね。」

加木屋「ちなみにどこで釣れたんですか?」

佐野「菱木川の河口です。」

加木屋「へー、菱木川だったんだ。」

佐野「2投目か3投目に、それこそ旧コイケの吊るしでもっとデカいの食わせたんですけど、多分二キロくらいの奴フッキング決まらなくて。その後菱木の河口沿いをずっと藪こいで、壁を撃ったりしていったんですけど、旧コイケ食ったときには河口からちょっと離れたところの若干深くなってるところやったんで、ちょい沖の杭とかの方がいいのかなと思って足元じゃなくて、ちょい沖の杭とかにドライブシャッド4.5を通しました。

でも無風だったので、もっと弱い方が良いかなと思って、サカマタ6をほぼi字引き。ちょちょちょんってi字引きしてやったら、なんかずっとチョンチョンしてたんですけど、全然気付かん間に糸がこっちに来てて、右側の沖の杭で食って、左の足元の葦のえぐれまで走ってたんですよ(笑)。マヌケなんですけど、そこで気付いて、あれ全然スカスカやと思って、ぐって重くなったみたいで。」





加木屋「へー。じゃーサカマタで釣れたんですね。」

佐野「サカマタです。これは。そこからはずっとノーバイトで、最後高梁川に入ったんですけど、サカナサカナのダウンショットのミドストですごい良いアタリがガンって来たんですけど掛からず、の3バイトです。」

加木屋「あの河口いましたもんね。」

佐野「あそこからは、ずっとストレッチを流していって、船が停留されているところの手前くらいでワンバイトでしたね。」

加木屋「橋ぎりぎりのところですか。」

佐野「もうちょっと手前のお地蔵さんとかが見えるくらいのところですね。凄い良いアタリでゴンと出て、ジーッてドラグが出たんですけど、魚です。3バイト1フィッシュですね。」

加木屋「じゃあメインは」

佐野「朝一菱木に入って、河口も中もやって状況判断していく場所を決めようと思っていたんですよ。全部の場所の特徴を覚えておいて。で沖やったので、2か所目が園部川の橋二本目に、昔の線路の橋脚みたいな、そういうのも橋脚系の沖のストラクチャーなので良いかなと思っていったんですけどノーバイトで、ちょっと寄り道で山王川見たりとかして、結局花室川にいきました。花室はずっとベイトがいたので、良いかなと思っていたので、昼前から大分ねばったんですよ。たぶん二時間半くらい。」

加木屋「結構いましたもんね。」




佐野「でも結局一回もバイト出せず、あとはベイトが濃かった高橋に最後は行こうと思っていて。プラの時に高梁川は夕マズメにすごい良かったんですよ。」

折金「確かに、イナッコがね。」

佐野「イナッコがすごいパチャパチャしているじゃないですか。あれをタイニーブリッツで食わしていてたんですよ数回。針外して巻いていたので、アタリだけですけど。ただ今日はイナッコのピチャピチャがなくて。」

加木屋「今日ぜんぜんいなかったですよね。」

佐野「いなかったですよね。」

加木屋「昨日はめっちゃいたじゃないですか。」

折金「曇ったからかな。」

佐野「そうですね。曇って状況が変わりすぎて、正直そこまで合わせられなかったというの。」

折金「水も若干変わって。」

佐野「変わりました。花室も変わっていて、ちょっと油浮いたようなあんまりよくない水になっていたんですよね。」

折金「ちょっとグレーっぽい。」

佐野「ですです。プラのたびに状況変わってましたよね。」

加木屋「流れて流れて止まるみたいな(笑)。」

佐野「ですよね(笑)。」

折金「今日ビタ止まりだから。水の質も毎回違うし。昨日は引くぐらいに流れていたから。」

加木屋「そうですよね。だからシャロ―に寄ってましたよね。」




佐野「今日なぜか増水してるとか。」

折金「ちょっと増えていたね。」

加木屋「朝見たらちょっと増えていましたね。」

佐野「菱木の河口でここ水浸かってたっけなみたいな。そんな感じですね。アジャストしきれていない感じでしたね。」

佐野「折金さん3匹はどこで?」

折金「朝から言うと、花室。」

佐野「朝花室行かれてたんですね。」

折金「そう。プラは土浦から遠ざかるプランで、最初に大きいの釣ってバイトは結構あったからそこで揃えればいいかなみたいな。最終花室行って水多くて、ベイトいて、昨日一昨日来たときは釣り人一人だったかな。今日行ったら6人くらいいて」

佐野加木屋「へー。」

折金「なに?みたいな(笑)。もう立ち位置すら、最初橋の下しか立てなくて、ただやっぱり通勤前で、7時くらいになったらみんな消えて。いろいろやったんだけれど、一回バイトあって、それがエリア外、2本目からエリア外ボイルっぽい感じがあったので、ドライブシャッド4をPEで40メーターとか投げたら、もうねあれだけ投げるとアタリかわからなくて沈み込むような、下にスタックするようなアタリで。うわアタリだと思ったけど、アワセがちっちゃくなっちゃって、そのままジャンプでバレちゃったのが多分キロ。そのまま一ノ瀬いって菱木いって。」

佐野「あ、一ノ瀬も行ったんですか?」

折金「うん。」

佐野「じゃあ結構移動しましたね。」

折金「東周りで」

佐野「回る順が違っていただけで、被っていたんですね。プラでは結構お会いしましたもんね。」

加木屋「一ノ瀬って水良くなっていました?プラ悪かったですよね?」

折金「うん、悪かったけど、でも魚はいなくならないかな。」

佐野「二本目までやったらあんまりうま味ないんかなと思っちゃう。」

折金「でもやっぱりでっかいブッシュのカーブの下とかは、水深2メートル近くはあって、入り口浅いし。」

加木屋「確かに、動かないですもんね。」

折金「まあ、早々出ない感じだったけど、今日は全然あたりも無くて、菱木は一本目の橋の下ちょこちょこやって、途中ぐらいに真っ黒の50くらいのがチェイスあったけどダメで、そのまま山王行こうかなと思ったけど、途中経過聞いて、これは言ったらやばいと思って(笑)。今度は東岸を本当に良い所だけ。」

佐野「はいはい、麻生玉造とか。」

加木屋「あ、本湖ですか?」

折金「本湖のカバーとか水門系をちょこっとだけやって、4時ちょっと前に北利根に行って、北利根はキーパーは釣れるかなと思っていたので、一時間で夕方一番いい時間帯で、全部で7バイト。

佐野、加木屋「えー!」

金「最後一時間弱で三匹釣れて」




加木屋「ちなみに北利根はどこですか。」

佐野「それ気になります。」

折金「北利根はでも、プラで釣れたところは、今日はローソンの付近しか停めるところなかったからあそこしかやれなかったんだけど、横利根からあの辺までポロポロ。」

加木屋「横利根の出口から、ローソンまでの」

折金「今日はローソンの先もやったかな。」

佐野「どんな釣りされたんですか?」

折金「フリーリグ。」

加木屋「へー。具は何だったんですか?」

折金「具はドライブビーバーの3インチ。」

加木屋「それをブレイク、ハードボトムずる引いてやるんですか?」

折金「それもやるし、そんな知らないから、見えている葦の両サイドと杭と全部丁寧に打っていって。いい時間帯であれば、いれて一投目で食うみたい。あとはローソンの橋の下は結構昨日の夕方バイトあって、4バイトぐらいあったかな。今日も乗らなかったの含めて5バイト。でも小さいから全部キーパーあるかわからない。だからキッカーを揃えてという。ただ厳しかった。」

加木屋「なるほどですね。」

佐野「北利根、あの水見てアカンかなと思ったんですけどね。」

加木屋「そうですね。」

佐野「結構悪い水やったじゃないですか。」

加木屋「僕はリミット取るのはちょっとキツイなと思って、三匹で三キロとか四キロというプランで考えていて、僕も迷ったんですよ。西に行こうか東に行こうか。で、朝一桜川の通称江口水門、一個目の橋の下の。あそこに入れたら西側に行こうと思っていたんですよ。渋滞も考えて。で、入れたんですよ。しかもバスがめっちゃいて。」

佐野「見えたんですか?」

加木屋「めっちゃ見えて、フィーディング差してくるのが見えてバイトも一回あったんですけど、ちっちゃそうで、一回乗って外れたんですけれども、バスが見えたので、ちょっと粘ったんですよね、結構あたふたして。でも見えて、やばい、サイトだ、と思ってスピニングに持ち替えると、消えてて。」

折金「一瞬だけ?」

佐野「何回か差してくるとかじゃなくて?」

加木屋「そう、すごい差してくるんですよ。一回ブラストボーンJrで食ったんですけど、掛からなくて、羽根モノもプチュッて出たんですけど、それも小っちゃいのか、乗らない。




折金「それはどういうアプローチというか。」

加木屋「水門があって、ものすごく浅いじゃないですか。外が深くなるじゃないですか。その水門に差してくるタイミングで、サイトするかもしくは両際をやるか、ビッグベイトやるかという感じでやっていたんですけど、なかなかバイトさせられなくて。

サイトもいいタイミングでアプローチできなくて、丁度消えちゃったりして、なかなか反応が良いものを見つけられる前に、ちょっと朝が終わってきて、パワーが無くなってきて。朝一は流れていたじゃないですかちょっと。桜川もちょっと流れていて。それが止まったら、一気に入ってこなくなって」

佐野「菱木もそうでしたね。ベイトっ気が一気になくなるという。」

加木屋「ですよね。そこからもう駄目だと思って、そこからプランを西浦から大山ぐらいまでのエリアで場所を絞って、移動時間を少なくして、バスが多い場所でやろうと思って、メインは清明川とドブ。」

折金「ドブ?」

加木屋「高橋川の近くにドブ、あれの二本目の橋が一部分だけ釣り出来るんですよ。そこだけフェンスが高くなくて。」



折金「へー。」

佐野「川の名前何なんですか?」

加木屋「なんていうんですかね、通称ドブですよね。」

佐野「めちゃくちゃ浅いところですか?」

加木屋「いや、結構深いです。」

折金「結構深いよねあそこ。」

加木屋「そうです。その三つがメインで、高橋川、ドブ、桜川に寄って高梁という感じで。清明川もめっちゃバスいたんですよ。」

折金「え、マジで? いつも魚いねーなこの川と思っていた。」

佐野、加木屋「(笑)。」

加木屋「二本目の橋の下にすごい回ってくるんですよ。」

佐野、折金「へー。」



加木屋昨日プラでロングワームで1300くらいのが釣れて、たまたまいた人も釣っていたんですよ。たまたまあった人が、清明川で9月に二桁釣れたんですよって言ってて、そんなパワーあるんだと思って、そんなに釣っていなかったので僕も、結構どうなるのかなと思っていたんですけれども。

プラで行ったら釣れて、東岸をランガンするのも迷ったんですけど、ただやはり魚の多いところでしっかり釣りこんだ方が、今回はいいのかなと思って。清明川もしっかりやったんですけれども、でもアラバマで一発サイトで食って、それはシッポだけ取られて、RVバグのサイトでも食って、でもそれはすっぽ抜けて。

ドライブシャッドで対岸投げてずるずるってやったんですけど、それもバイトあったんですけど、ちっちゃくて乗らず。そんなのがあったから、ドブ行ったり清明行ったりドブ行ったり清明行ったりを繰り返して、全然釣れなかったという感じです。ドブも二本目の橋の下でアラバマで食ってきたんですよ。でもかからないんですよ、足場が高くて。

佐野折金「あー。」

加木屋「で、それも引きずられて何回も入り直して結果的に釣れなかったという感じですかね。」

折金「なんか一番釣れそうな、、、。」

佐野「そうですよね。それ掛かってたらとかすごい。」

加木屋「魚は凄い多い場所なので、もうあとは食わせ方さえ見つければすごい釣れたんだろうなと思ったんですけれども、霞って広いじゃないですか。広いから食わせ方を見つける前に、バスが多いっところを探すというプラをしすぎちゃって、なんか今回僕はそこがダメだったかなという感じです。」

佐野「魚全然見えなかったな。」

折金「なかなか魚が見えない。」

佐野「難しいですよね。キーパーサイズは」

加木屋「エリアが広いから、迷いますよね。」

佐野「最後らへんに高梁であったじゃないですか。あれは結構釣り込まれていたんですか?」

加木屋「いや、高梁川もプラ初日二日目は、釣れなかったんですけど、でもバスは絶対にいるだろうなと思っていたから。」

折金「パッと見クオリティが高い。長さもいいし。」

加木屋「はい、水深もあるし、ドブ行ったついでにすぐ寄れるので。」

佐野「あ、近いんですね。」

加木屋「めちゃめちゃ近いんですよ。だから一応やってみたけど、高橋川は僕はワンバイトもなかったですね。基本的にはやっぱりすごいターンしている感じであったので、悪い水が全部下に行っちゃって、僕は北利根とかそっち方面はもう駄目かなとおもっていたので、だからインレットがキーだなと思って、だから流入、しかも上の方の、というのをメインにやった感じですね。」

折金「確かに、分かんないもんね。北利根やっぱり水動くから、でもそもそも魚が多いし。」

加木屋「そうですよね。バスに限らず。」

折金「本湖の広いところは全然バイト無くなっちゃっていました。」

加木屋「東岸も全く?」

折金「プラの時は回りながらだから、ちょろっとやったら3匹くらい釣れて。」

佐野加木屋「えー。」

折金「あれ、こんなに簡単だっけなとか思いながら、そこから進んでいったらどんどんバイト無くなってという感じ。」



佐野「プラの二日間って何か良かったですよね。」

加木屋「そうですね。一日5バイトくらいありましたよね。」

佐野「ですよね。今日めちゃくちゃかわりましたよね。」

加木屋「ローライトだから行けるかなと思ったんですけれども、清明も結構単調じゃないですか。カバーが橋二本目より上はあるんですけど」

折金「悪くないけど、でもずっと同じみたいな。」

加木屋「ずっとチョコレート護岸みたいな。だから晴れていたら朝と夕方だけは釣れそうだけど、昼間はきつそうだなと思って、でも今日曇りでローライトだからひょっとしたら普段食わないやつが一日中食うんじゃないかなとか思ってやっていたんですけどね。全然ダメでした。晴れた方が良かったのかもしれないですね。ちなみにトップって釣れてないですか? 反応なかったですか?」

佐野「僕はなかったですね。」

折金「ドライブシャッドも結構投げて、下這って泳いでいたくらいだから。」

佐野「上の方でハマったの朝一だけですね。高橋も結局下の方のダウンショットとミドストやったので、全然うえで反応しなかったですね。」

加木屋「でも清明川にすごいローカルがいて、めっちゃ釣るんですよ。」

佐野「昨日あったという人ですか?」

加木屋「そうです。昨日僕の目の前でも釣って、今日も3本釣ったっす。」

佐野「えー。」

加木屋「シャッドテールと、ハリーシュリンプで釣れたと言ってましたけど。本当に僕とやっていること一緒なんですよ。なのにその人だけ釣れるんですよ。だから終わった瞬間にめっちゃ聞いたんですけど」

佐野「釣り方が違うんですか?」

加木屋「シャッドテールを岸際早く巻くとか、沖に投げて、ボトムゆっくり巻くとかハリーシュリンプをカバーにバックスライドさせるとか、聞いた感じではなんかすごい普通の感じなんですけれども、入ってくるバスの肝を知ってそうな。」

佐野「あー。ここで食うみたいな。」

加木屋「そうなんですよ。だからすげーパワーのある川なんだなという感じだったんです。」

折金「ちょっとのスピードとか、ちょっとのボトムのさじ加減とか、多分そんなのがありそうな。」

加木屋「最後も5時になった瞬間にバス持って走ってきて(笑)。」

折金佐野「(笑)。」



佐野「見せられたんですか?」

加木屋「写真撮ってって言ってきて(笑)。いやモバイル見てました。昼あそこでバイトあったんですねとか言われて(笑)。」

折金佐野「(笑)。」

折金「パンチ効いてますね。」

加木屋「いやだからすげー悔しいんですよ食わせられなかった自分が。何とも、難しいですね。頭いいですね、流入の。」

折金「頭いいし、ある意味野性味があるというか、そもそもそこは避けてるのが残っているみたいな。」

加木屋「たしかに、また流れないじゃないですか。川の役目を果たしていないですよね。」

佐野「流れるタイミングも分からないし。」

加木屋「霞難しいですね。でも本戦頑張ってください。」

佐野「頑張ります、本当にありがとうございます。」

折金「楽しみ、ほんと楽しみだな。」

佐野「完全に負けてたと思っていたので、びっくりしました。負けコメントしましたよね、終わったと思って。」

―号泣していました。

全員「(笑)。」



―はい、陸王ダービーからここまで勝ち上がってきた佐野さんが、来年陸王の本戦に出場ということで、改めておめでとうございます。」

佐野「ありがとうございます。」

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