【本編】陸王MOBILE2022第1戦 佐々木勝也VS安江勇斗 in 霞ケ浦

(1)05:20 佐々木/陸王への反逆


おはようございます。

陸王モバイル第1戦、朝こらかなりの雨で状況がかわりそうですが、プラの感想はいかがでしょうか?

「プラは正直良すぎました。良い日は5本7キロとかもあったんですが、プラはプラ。手応えを感じつつも引きずらない。特に今日は雨が結構降るのはわかってたんで、状況は変わるのは目に見えてたはずなので、ホント今を釣っていくだけです」。

目標ウエイトはいかがでしょう?

「まずはリミットメイク。その上で5本6キロは獲りたいなと思ってます。個人的にこの時期はちょっと苦手意識もあるし、さらに雨が降ってプラスには働きにくいのですが、それくらい持ってこないとちょっと相手が相手なので怖いですね」。

そんな対戦相手の安江選手、同じくカスミ水系を代表するスーパーロコですが印象はいかがですか?

「安江君とは現場で会うこともあるんですが、いい魚をよく釣ってるなというイメージがありつつ、トーナメントにも出てるので試合運びがうまいんじゃないかなと思ってます。また今日みたいなタフになりそうな日でもしっかりリミットを揃える力にも長けてるでしょうし、この時期とこの場所でこれ以上に怖い対戦相手はいないです」。

今回の陸王モバイル、本戦参戦経験のある佐々木さんにオファーするのはやや恐縮だったのですが、意気込みをお願いします。

「はい。陸王2年連続予選敗退した時点でもうオファーはないだろうと思ってました。でも、もしかしたら!という部分に懸けていつでも準備はしていたので、陸王のカードが発表された時自分の名前がないのは分かっていてもショックでしたが、その後にこのモバイルの話が来て、もうこれは勝つしかないなと。またここから這い上がって、本戦へ行きます。絶対勝つ!頑張ります!」。

Rebellion against the RIKUO.

陸王への反逆の狼煙は既に上がっている!

(2)05:25 安江/プラクティスの感触


霞ヶ浦水系で活躍する筆頭ロコアングラー同士が激しくぶつかり合う本戦。

安江さんのプラクティスはいかがでした?

「バイトはとれてますがキャッチ数はそれほどでもありません。といっても、普段の練習のスタイルが悪い可能性を潰す方向に費やすからこの結果というのはありますけどね。少ないながらもヒントは得られているので、それらを繋げてキャッチまで行ければと思います」

ある意味、消極的ともとれるコメントですが、目標ウェイトはどのくらいですか?

「5キロです。釣れればこのくらいになると思います。ミスなく釣っていきたいですね」

なかなかのビッグウェイトですね!  対戦相手に関してはいかがでしょう?


「カスミでは最強のアングラーですよね。釣りのスタイルやフィールドに対する姿勢とか、全て尊敬しています。今回戦えて光栄です!」

謙虚さも見せる安江さんの活躍に注目です!

なお、只今開始前の準備中。

試合スタートは6時頃を予定していますので、もうしばらくおまちください!

(3)05:40 カスミ最強を決めるロコバトルいよいよスタート!


小雨の降る中、カスミを代表する2人の最強ロコがフェイスオフ!

お互い気合は十二分。

両者ともプラクティスの感触は上々で、もしかしたら物凄いウエイトが出てしまうかも!?

5:50、佐々木選手先行でスタートします。

このバトルを制し、陸王モバイルCCへと駒を進めるのはどちらだ!?

(4)05:51 安江/スタートは菱木川へ


佐々木さんを見送る形でのスタートとなった安江選手。

まずはどこへ?

「東浦の菱木川ですね。練習でもバイトが出てて、気難しくない魚が多いイメージです」

どんな釣りでの展開を考えていますか?

「橋2本目ルールを活かして広く探っていくつもりです。出れば40アップは固いので」

と、目的地に向かう先を走る赤い車…

「あれ、佐々木さんですよね(笑)。同じ場所にいきそうですね」


(5)05:59 安江/NZクローラーからスタート!


案の定、佐々木さんと同じ菱木川がファーストスポットとなってしまった安江さん。

河口側で釣りをスタートしたのを見て、上流に入ります。

ルアーはNZクローラーですね。

「雨が降っていて、暖かいローライトではないので魚は沈みがち。ハネモノのパワーで引っ張ってきたいです。それとシャッドテール。今の状況だと食わせ切れないので、夕方とかのタイミングで期待しています」

ちなみにハネモノの使い方にキモがあるとか。

「この時期は流れに対して上流側に投げると、出てものらないことが多いんです。なのでめんどくさくても上流に回って、下流にむかって投げるんです」

(6)06:00 佐々木/菱木川へ



朝イチは菱木川へ。

「昨日の夕方針は折ってたんですが、3連発でいいバイトがありました。 結構クリアアップしてたんで、この雨で濁ってればもっとチャンスあるかなと」

そういって到着するや否や、安江選手も対岸にスポットイン。

やはりホーム同士見えてるものは同じなのか!?

陸王モバイル初戦、開幕から激アツのカードはは試合開幕から激アツの予感!!??

(7)06:10 佐々木/Wスト


メインはカバージグSS8グラム+ピッグダディのジグスト。

フォローにフィッシュローラー4インチホバストを入れていく。

「思ったより濁りが弱いし、冷えたんでイケイケどんどんな感じでもないのか?」

ジグの色を黒からブラウン系に変えて再度仕切り直し。

狙いのスポットへあえて遠回りして入るなど、極力プレッシャーを感じさせないポイントへの近づき方にロコならではの所作を感じる。


(8)06:15 安江/狙いは回復した大型バス!


ガンガン藪をこいで進む安江さん。

ハネモノの動きは遅くとも、アングラーのスピードは速いです。

ちなみに狙いはスポーニングから回復し、川の上流へ向けて捕食のために入ってくる大型個体。

アベレージクラスの魚はまだアフターでここまでは入ってきにくいのでは、とのことです。

(9)06:20 佐々木/狙いは




バンク撃ちに見えて、実は流れの変化!

房総名物、通称アオヤロウが浮遊してる場所、すなわち水が巻く変化を中心に撃っている。

(10)06:20 佐々木/シャッドテールも登板!

藪のなかを進みつつ、岸際にNZクローラーを通してきた安江さんですが、ここでバンブルシャッドのノーシンカーリグlにチェンジ。

「対岸を狙います」

対岸のバンク際に落として巻いています。

NZに出きらない魚を狙うのも考慮し、手前側のバンクにも投げていきます。

(11)06:46 佐々木/移動!



先に動いたのは佐々木選手。

「菱木の河口で食わない時はいて食わないというよりはいなくて食わないんだと思うので、タイミングですね。動きます!」

手賀川へ。

「もうすぐ雨が止むと思うんです。だから、短い川なら濁るのも早いので、今回の雨の雨量がどの程度かを図る意味でもチェックです。あまり濁ってないですね。結構濁ってるならまた菱木入り直そうかなと思ったんですが保留ですね、これは」。

これが霞でイチニを争うロコの思考。

(12)06:47 安江/菱木川河口へ



朝イチ、佐々木さんがやっていた河口側までやってきました。

左右の岸に立ち、バンブルシャッドを巻いていきます。

「でないか…」

まずは1本目をキャッチして、気を楽にしたいところです。


(13)06:59 安江/移動!


「朝イチ佐々木さんとバッティングして釣りするのかと思った人もいるかもしれませんが、あのくらい離れれば許容範囲内ですよね。でないとオカッパリなんてできません(笑)」

人気フィールドほどいいポイントに人は集まりがち。

適切な距離感が大事ですよね!

そんなわけ?で移動することにした安江さん。

「様子を見ながら次の場所を考えます。また佐々木さんにはいられるかもですし。めっちゃよく遭遇するので霞ヶ浦に佐々木さんは3人くらいいるとおもいます(笑)。」

(14)07:05 佐々木/秒で見切る!


船子川へ。

しかしここを秒で見切る。

「思ったより濁ってないというか、元々濁ってる川なんですけど、むしろ綺麗になってる。さてはこっち側ほとんど雨降ってないな。本湖の釣りで行けるかもしれない」。

佐々木選手、とにかくランガン!

(15)07:13 安江/2ヶ所目はサッと



「あまり回る順番は考えてないんです。決めつけないようにしたいのと、状況に応じて臨機応変に動けるようにしたいので」 そんな安江さんが二ヶ所目に訪れたのは本湖東岸の水門や石積が複合的に絡むエリア。

いかにもな雰囲気がただよっています!

「6月くらいからノーシンカーのシャッドテールが釣れるようになるのですが、出る魚がデカイのがいいですね」

ルアーは引き続きバンブルシャッド。

全体を流したところで再びの移動となりました。

「いやー焦っちゃいますね。でもトーナメントみたいに練習を活かして回っていきたいですね」

(16)07:16 佐々木/本湖マン


本湖東岸、石積みのインサイドへ。

「どちらかと言えばアフター場所。ただカバーが豊富なのでエビボイルとか、頻繁に発生しやすいんですよね。なのでシュリンピードJr.。

プライベートでは魚探しを楽しみたいんで本湖メインがほとんどです。もちろん流入もやる時はやりますけどね!」

本湖マン佐々木、勝つんや!

…失敬。

(17)07:21 安江/ケロムシ改

2ヶ所目のエリアのすぐそばで再び再開。

「浅いエリアなのでトップを投げますね」

ルアーはケロムシにラバーを刺したチューンモデル。

オリジナルよりも姿勢制御させやすく、見切られにくい、そして艶かしくさせる改造だそうです。

足の際やオーバーハングの下を探ったところで再び移動。

ハイテンポです。

「河口がキーかなと思ってます。練習でのバイトも多かったので」

(18)07:31 安江/追い抜いた!?

移動中、佐々木さんを発見。

「集中してそうですね。僕も集中してるので大丈夫です(笑)」

後攻スタートで佐々木さんの入ったとおぼしきポイントを回っていた安江さんと攻守逆転!?です!

(20)07:51 安江/城下川河口へ


「ここは勝也さんが好きな場所なんですよね」

そう言ってやってきたのは城下川の河口。

まるでファンの聖地巡礼!?

ブッシュをブルスレンダーで攻めます。

「カバーフィネスをいれたい感じなのですが、今回はタックルを用意していないんです。変わりにノーシンカーを考えたのですが、一番入れたかったカバースキャットの2.5インチだとブッシュ越しに沈められないのでこのチョイスです」

陸王といえばタックル制限!

悩まされているようです。

(21)06:35 安江/見えバスと遭遇


雨が止みはじめ、ムシムシしてきました。

安江さんがケロムシ改をもって水辺に降り立つと、オーバーハング下のシャローに見えバスを発見!

すかさずケロムシ改を投げますが…

「ピクッとしましたが反応しませんね。沈ませないと…」

と、タックルを交換して戻ったもののもうすでにバスはいなくなってしまいました。

見えバスは諦め、ケロムシ改で周囲のアシ際にアプローチ。

「一匹見えたし他にもいそうなんだよな」

貴重な出会いを活かすべく、丹念に探ります。

(22)08:06 佐々木/麻生合戦




雨から一転、生暖かい風が心地よくなってきた。

麻生エリアにてスクーパーフロッグのダウンショットをシートパイルに撃ち込む佐々木選手の先には、安江選手。

この試合、どちらが先にスコアを動かすのか!?

(23)08:14 佐々木/バイト!



スクーパーフロッグのダウンショットにバイト!

「一瞬で抜けた! 実はさっきのシートパイルでもラインが一瞬フワッとするバイトがあったんですが、まだ食い気がないのかな…? シュリンピードとの合わせ技で食わせてくしかないかも。ルアー変える時間が勿体無いんで、一通り目ぼしいスポット撃ったらシュリンピードに変えて撃ち直します」

(24)08:17 安江/粘るも



見えバスのいた周囲をスモラバで丁寧に探る安江さん。

気がつくと佐々木さんが抜かしていきました。

「近いですね」

確かにここまでエリア選びが似通る陸王も珍しいです。

追い抜いたものの、佐々木さん視界に入る距離で釣りを再開しています。

安江さんはドッグの反対側も同様に丹念に探りましたがバスの反応は無く、移動することに。

再び佐々木さんを先行します。

(25)08:26 佐々木/ギルティ!



シュリンピードに代えて、一閃!

ファイト中の写真入れる

と思いきや、正体はギル!



「おぉ、ギルティ。最近ギル増えましたよね、しかもナイスサイズ。次はバスでよろしく!!」

罪なギル、ギルティギル!

次はバスを呼んでおくれ。



(26)08:35 安江/そろそろ一本欲しいところ



続いてやってきたのは夜越川。

カバースキャットたラバーを刺したチューンモデルでアシ際や沈船ななどを攻めていきます。

雨脚が再び強まるなか、休憩時間まで30分をきりました。

(27)08:38 佐々木/北利根川へ


北利根川へ移動した佐々木選手。

爆裂な豪雨が突然降り出した。

「すごい雨ですね、この変化あるかも!」

ポジティブに捉えた佐々木選手が繰り出したのはプロップペッパー。

「とりあえず流して、予定通りの食わせを入れます!」

(28)08:59 安江/バスに遭遇するも…


夜越川で時間いっぱいまで粘ったものの、足元で逃げていくバスを見たのみ。

「釣れそうな天気なんですけどね…」

休憩時間を迎えます。

「まだ3時間しか釣りしてないんですね。中間報告聞きたくないなぁ…」


(29)09:15 安江/ときめきラブコール



休憩時間を終え、お互いのキャッチ数が発表されます。

佐々木さん、ゼロです!

「これは流れが変わりますね。喜んでいいんですかね?喜びます(笑)。同じような釣りをしてると同じような釣果なんですね」

そのまま車移動となります。

「今年のマスターズのカスミ戦、河口湖戦共に釣ってかえるのが難しいようなコンディションだったのでそれに近い感じですね。でもこれから移動する先でもバッティングしたら面白いですね。仲良しか!って。佐々木さんはどう思ってるかわからないけど、僕は大好きですよ(笑)」

突然のラブコール!

「でも勝ちたいです。二本とか言われたら絶望的でしたけどこれなら」

(30)09:16 佐々木/中間報告



15分の休憩を挟み、相手の尾数発表。

安江選手、0尾です。

「うん、相手がとかよりまずは自分。やるぞ!」

休憩中もリーダーを組み直したり抜かりはない。

(31)09:20 佐々木/ついに!

「食ってる!」

呟いた後に渾身のフッキング!

「これは獲りたい!!」


(32)09:24 佐々木/1尾目!



40センチ、780グラム!

シュリンピードJr.でナイスサイズ!

「ちょっと痩せてるけど、まずは!!」

この1尾二つの狙いが重なった1尾。

実は佐々木選手、釣れるのは9時過ぎだと朝から呟いていた。

それはプラクティスで釣れたのが常に9時過ぎだったから。ゆえに、ここまでの時間帯、もちろん本気で釣りをしているが、釣れればラッキーぐらいの気持ちで臨み、変に焦らないようにメンタルコントロールをしていた。

そしてもう一つはシュリンピードのサイズ。休憩前にオリジナルサイズに浮いてきた魚から推察し、休憩中にしれっとJr.サイズに変えていた。

この二つの狙いが見事合致、価値のある一尾だった。

(33)09:33 安江/洲の野原へ



休憩明け一発目は水門へやってきた安江さん。

まずはNZクローラーを投げますがなにかが違う様子。

「トップって感じじゃないなぁ…流れが止まってるかと思ったんですが、結構動いてますね」

そういって投入したのはプロトワーム。

いわゆるフラグラブ系です。

(34)09:55 安江/パルスコッドJr.



「下流の水門が空いて流れがでています。そうすると魚が沈みがちなので、水門の影響の少ない洲の野原の奥にきてみました」

ここでは閃きでパルスコッドJr.を投入。

水面も凪いでいて雰囲気ムンムンです。

(35)10:10 佐々木/折り返す


再び本湖東岸を折り返していく佐々木選手。

「既に予報は当てにならないですけど、午後に風が吹く予定なので、そうなると東岸は死ぬ。なので、その前に雨が止んで、気温が上がったという変化を釣っておきたい」。

しかし、ここも秒で見切り北上。

「聞こえない。僕、結構釣り中も耳に集中してるんです。意外とボイル音とか聞こえてくるんですよ。それがないってことは魚がいない、餌がいない、フィーディングしてないのどれか。 基本僕はやる気のあるちょろい魚を狙ってるんで、いればそこまで難しくないはず。なので足で稼ぎます!」
カスミ水系最強の一角、その釣果を支えるのは、意外、それは耳だった!

(36)10:21 安江/アフターの魚を狙う


「多分今日は超スロー。見えバスふらふらでしたもん。そでもそういう魚でもいいからとりにいきます」

というわけで、見えバスのいた東岸シャローに向かいます。

が、その前に似たようなシチュエーションを探るようです。

ルアーはカバースキャットを半分にちぎった「ちぎりスキャット」

スローダウンに徹します。

(37)10:38 佐々木/水が悪い



朝に転々としたエリアを入り直す佐々木選手。

「濁りも流れも悪くない、ただ水が悪い。そうなると避けられる場所か?」

予想、現状、思考、選択、実行それを目まぐるしく繰り返す、高速のランガンが佐々木スタイル。

巌流の佐々木とは違って、こちらから出向くのが霞の佐々木なのである。


(38)10:39 安江/作戦変更



「朝イチここがよかったかなぁ」

見えバスのいたエリアに戻ってきた安江さん。

しかしやはりあの魚には出会えず…

「移動します。きっちり深いところをやります」

ここまでシャローを徹底的に狙っていた安江さんですが、ここで大幅に作戦を変更します。

「練習で得られた情報が機能しくなっています。何でもいいから、情報が欲しい…!」

果たしてこの選択肢は…!?


(39)10:55 安江/常陸利根川へ


見えバスのいたエリアから大きく南下し、常陸利根川にやってきた安江さん。

流れを嫌うバスが入ってくる逆ワンド状のエリアから探りはじめます。

ルアーはラバーが刺さったカバースキャット改。

カバー際や地形変化、縦ストを狙ってゆっくりと釣っていきます。


(40)10:55 安江/ネガティブファイター

妙岐ノ鼻では藪を掻き分け、バンブルシャッドで周囲をサーチ。

近くの水門まわりではカバースキャットと、ランガンで次々に回っていきます。

「ネガティブになってしまってますよね。それでもやれるんだってのを見せますよ」

といっているそばから足元の魚を逃がす安江さん。

「なんだったんだろう今の魚…足元から魚が泳いで行きましたよ。バスじゃないといいんだけど…はぁ」

頑張れネガティブファイター!

(41)11:38 佐々木/ヒントがない



「明らかに魚の動きがない。かといって、居付きの場所にもいない。完全に見失ってますね。 なんでだ? このローライト、凪で本湖が生きないのが理解できない。 昨日の雨がかなりマイナスだったのかな…。とにかく今日は魚が浮かない日なんですね。どうしよう」

スーパーロコですら難解な今日のカスミ水系。

何かヒントさえ掴めればおそらく類似の場所を絞り出せるのだろうが、ヒントがあまりにも少ない。

(42)11:50 佐々木/ラスト



昼のインターバルまであと10分!

あと一尾がほしい!!

そう懸けて来たのはギルティシートパイル。

「ギルが釣れたからいいはず!」

さぁ、バスを呼んでくれているのか!?

(43)11:54 佐々木/キタ!!!!



シュリンピード一閃!!

「でかいだろコレ!! 俺の魚だ!!」

興奮する佐々木選手、そして跳ねた個体は重々しい!!!

「落ち着け!!!」

クイックドラグでいなしつつ慎重にファイト!!

勝也、勝つんや〜!!!



(44)11:56 佐々木/2尾目!


2尾目、45.5センチ、1590グラム!

インターバル直前のキッカーサイズ登場!!

「これなんだよ、ほら丸呑み!!高速トゥイッチからのフォールで食い上げでした! 完全にエサだと思ってるバイトですよ!!」

「ここパワーありますね。まだ差してくるかも」



(45)12:56 佐々木/シュリンピード

今回活躍しているシュリンピード兄弟。

そのサイズ差は僅かながら、反応は別モノ。

フックはオリジナルが、DAIWAのスティーズワームフックSS SOS#1/0、Jr.が同針#1。

どちらもフックをペンチでやや開いてアウトポイント気味に。

ロッドはリベリオンの6101MLFSがフェイバリット。


(46)13:03 安江/気合いを入れ直す

お昼休憩が終了。

最大ウェイトの発表になります。

「聞きたくない!聞かなきゃだめですか!?」

1590グラムです!

「…」

「なんか言わないとだめですよね? 佐々木さんはそういうひとだとおもいます。気合い入りました」

後半戦は本湖を一気に北上した阿見周辺で再開です。


(47)13:03 佐々木/最大サイズ発表



安江選手、0グラム!

「はい」。

静かに応える。

自分が釣らねば、意味はないと言わんばかりに。


(48)13:25 安江/二天一流



前半戦では「好きじゃない」と、タックル一本でフィールドを回っていた安江さん。

気合いの入った午後からは2本持ちへ。

バンブルシャッドとカバースキャット改を携え逆転を狙います。


(49)13:46 佐々木/妙義水道


1尾目を釣った北利根川のスポットは向かうも先行者。

しかもシュリンピードを装備している。

これがロコの影響力なのか?

「じゃあ、西岸へ行きましょう!」。

その道中に閃めき。

「妙義水道の代船なら、両サイドで流れが好きか嫌いか、風が好きか嫌いかわかるんで撃ちます!」

そして…!

「食った…あ、ばれた!! 足元かよ。いきなり飛び出てきてちゃんとアワせたけど、甘かったか。油断はしてなかったんだけどな」


(50)14:04 佐々木/3尾目!

妙技の代船でバイトがあったあと、隣のシートパイル水門へ。

すぐさまバイトがあるも、ラインが枝に乗っかってありフックオフ。

気を取り直しての一投でナイスキーパー!

32.5センチ、590グラム。

ルアーはシュリンピード。

「陸王だとこの一匹が嬉しい。これ、妙義水道激アツかも?」

(51)14:09 安江/ロングドライブの末にやってきたのは…



大移動でやってきたのは、スタート地点そばの梶無川の河口。

この時期にいいイメージがあり、プラでも好調だった河口まわりを一からやりなおすとのこと。

ロコアングラーの意地を見せられるでしょうか!?

(52)14:17 安江/噛み合った!



「くった!」

ロングドライブの末にたどり着いた梶無川で遂に!!

39センチ920グラム!

カバースキャットのノーシンカーフォールにグッドサイズがヒット!

「すみません。感無量で気の利いたことは言えそうにないです(笑)。でも今日見かけたエビが白っぽかったので、ワームの色もそれに合わせてみたんです。しっかりと観察して、それを釣果に活かす。バス釣りの醍醐味ですよね」

空回り続きとも言えた前半戦。

ここにきて、いよいよ歯車が噛み合ったのかもしれません!

さあ!ここから逆転スタートです!

(53)14:35 安江/まだいけるはず!



引き続き梶無川を攻める安江さん。

「水質も下と変わらないしこっちにいてもいいと思うんだけど」

ベジテーションの際、ヘラ台、杭といったあらゆるカバーに対してカバースキャット2.5を落として行きます。

カラーはシャンパンペッパー&ネオンパール。

フックはピアスフックの2/0です。

(54)14:50 佐々木/プラン変更


妙技で追加はなく、移動を決意。

目的地であった西岸を辞め、再び東へ。

「風が吹いて来たので、西岸は荒れてるはず。 そして、妙義でのバイトが全て流れの裏だったことを考えると結構エリアが絞れてくるのでここから展開を構築し直します」

(55)15:15 安江/勝ち目はまだまだ残ってる!


休憩明けは手賀川からスタートです。

迷いを振り切った安江さんは引き続きカバースキャットを投げています。

「1時間に一本釣れば勝てる!?」

いけるいける!

ネガティブがどこかへ行っております!

(56)15:32 佐々木/東岸へ




一気に東岸まで走り、キッカーサイズを獲った水門にはなんと先行者。

「マジか! まぁいいや、他のスポット入ります!」

鬼の高速ランガンでスポットを撃ちまくる。

「流れが全然止まらない。とっくに水門閉まってるはずなのに。リバウンドの逆流を結構期待してるんだけどな」

(57)15:45 安江/時間を大切に!




めぼしい流入河川の河口を覗きつつ、午前中に見えバスと遭遇したエリアを三度目のチェック。

しかし早々でみきりをつけます。

「ゆっくりやってる時間はない!」

タイムリミットは刻一刻と迫っております。

と、再び移動しようとしたタイミングで佐々木さんの車とすれ違います。

「佐々木さん、顔がマジでしたね。朝は笑ってたのに。怖かったな(笑)」

(58)15:51 安江/ここで2本妙岐で2本



といってやってきたのは夜越川。

大規模な流入河川。

安江さんの思い描くシチュエーションに近しい釣り場です。

まずは2本目をお願いします!

(59)16:16 佐々木/Voice of the heart


先行者がいなくなったのを見計らい、キッカーを獲ったシートパイル水門へ。

「水が悪くなってて、雰囲気少しなくなったな。今日は状況が変わりすぎだ、わけわかんない! なんか策を考えろ!無策で釣りするな!」

疲れも焦りも見え始めた終盤。

持病の膝も悲鳴を上げつつある。

それでも自分を奮い立たせるべく、あえて声に出す。

(60)16:48 佐々木/再び妙義へ!



可能性を賭けて妙義へ!

「少し荒れすぎてるな。ギリギリいれるレベルか!? 頼む、もう2本絶対獲りたい!」

しかし風はさらに強くなる。

「なんで移動したら強くなるんだよ。モッてねぇ〜」

(61)16:54 佐々木/妙義無双

シートパイルの風裏側でガストネードにミスバイト!

すかさずシュリンピードでフォロー。

「シャァ!!クッタァッ!!!!」




シートパイルの風裏側でガストネードにミスバイト!

すかさずシュリンピードでフォロー。

「シャァ!!クッタァッ!!!!」

クイックドラグを要する重々しい引き、その明らかにグッドサイズを無事ネットイン!!



「これだよ!マダイケンダヨォッ!!」

勝也、滾る。

(62)16:56 佐々木/シュリンピーデイ!



4本目!

47センチ、1410グラム!

「もう、バスいればシュリンピードで食うわ! どれもバイト深くてバレる気しねぇ!!」

滾る、滾る、滾る!

「だめだここで、高ぶるな。落ち着け、でもハートは熱く保てぇ…」

意外、それは自ら消火。

陸王への狼煙はもう上がっている!

ただし心の炎は、絶賛バーニング!!

(63)17:01 安江/梶無心中



洲の野原に向かうのかと思いきや、北へ車を走らせはじめた安江さん。

「ラストはどこか迷いましたがまだやりきれていない梶無にいきます」

ファーストフィッシュをキャッチした梶無川。

残り時間は1時間をきりました。

(64)17:14 佐々木/食ってるジャーン!



4尾目を釣り上げたのち、代船をチェック。

再度、シートパイルにシュリンピードアタック!

連続トゥイッチのち、フォール…!

「食ってるジャーン!!」

ニゴイ、それは外道!

「デカすぎる…。でも他の魚もエスケープして来てるってことですね」

(65)17:17 安江/集中力MAX!



カバースキャットで巧みにカバーを攻める安江さん。

いつ釣れてもおかしくなさそうです。

高低差も何のそので、5~6歩毎の刻むようなアプローチ。

無音の着水。

背中からも高い集中がうかがえる緊迫の時間。

ドキドキです。

(66)17:17 安江/バンブルシャッド



残り30分。

再び竿を出した安江さんの手にはバンブルシャッド。

今朝の話で、サイズが期待できる、夕方に期待がもてると語っていたルアーです。

高精度キャストでいかにもな場所に通していきます。

(67)17:51 安江/いよいよラストスポット!?


時折竿を出しつつ次々にエリアを移動する安江さん。

船子川にやってきました。

残り時間を考えると恐らくラストエリア。

決して焦ることなく、丁寧にカバースキャットをカバーに撃ち込んでいきます。

(68)17:51 佐々木/走れ、カツヤ


残り時間10分を切って、移動を決意!

4尾目を釣ったシートパイルは全力ダッシュ!!

「最後は笑いたい!」

限界を超えて舞えるか!?

(69)17:51 佐々木/諦めてねぇ!!


終了2分前を切って、響くドラグ音!!

「狙い通り!! 慎重に!!アキラメルナ!!」

(70)18:01 佐々木/5尾目andストップフィッシング!


終了時刻、45秒前のリミットメイク!!

35.5センチ、650グラム!!

ヒットルアーはシュリンピード!

「このまま終了ですね! リミットメイクできてよかった!!! でも足らないところもたくさんある。まずは結果発表次第ですけど、やり切りました。久々にこんなタフなカスミでしたよ。今日はもうなんもできねー!」

滾るオトコ、佐々木。

そのハートは未だに冷めず!

(71)18:01 安江/ストップフィッシング


18時になりました。終了です。

お疲れさまでした。

いかがでしたか?

「恥ずかしいです。ホームが霞ヶ浦なのに、まったくいい釣りができなくて…。お昼に発表された佐々木さんのウェイトすら越えられなかった。悔しくて恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

今年もまだトーナメントがいっぱいあるので、この悔しさを活かして、立派なアングラーになりたいと思います。

ありがとうございました」

残念ながら、結果発表を待たずして敗北を実感してしまった安江さん。

ですが悔しさに歪むその顔の瞳には確かな闘志を感じます。

陸王アングラーとしての戦いはここで一旦幕引きではありますが、トナーメンターとしての安江さんの活躍に注目です!

そして再びこの舞台でその勇姿を見られる日を心待にしましょう!

(72)20:00 結果発表!


みなさん大変お待たせいたしました。

それでは結果発表になります。

佐々木勝也
5,020g/5尾

安江勇斗
920g/1尾

以上の結果を持ちまして、勝者は佐々木勝也選手です!

佐々木選手は、陸王モバイルチャンピオンカーニバル出場権獲得となります。

両者ともにルアーマガジンモバイルの霞ヶ浦水系情報を支えるスーパーロコアングラー。

佐々木選手はもちろん、敗れた安江選手の今後の活躍にも引き続き注目していきたいと思います。

また、対戦後インタビュー、タックル詳細につきましても、まとめ次第アップしていきます。

それではみなさん、本日はありがとうございました!


0

コメント

ログイン、もしくは会員登録いただくと、コメントできます。

もっとみる