達人情報 檜原湖 高梨洋平 2024/12/20 2024シーズン振り返り6〜8月編

皆さんこんにちは！

今回のシーズン振り返りは、例年とは大きく異なる状況となった6〜8月編です。

特に7月中旬〜8月は多雨と涼しさにより、過去に経験の無い状況の夏となりましたね。

それでは6月から順に振り返ってみましょう。

6月初旬といえばハルゼミ中心とした虫パターン。

特にセミ系プラグが活躍した印象でした。

最初のうちは、雨風や濁りがある時にワームやエラストマー系の虫ルアーよりも存在感を出せるセミ系プラグがよく釣れているかな？という考えでしたが、 結果的に状況問わずセミ系プラグへの反応が良い事が多かったと思います。

ここ最近は、虫の釣りにおいてセミ系プラグよりもワームの虫ルアーを使う人が圧倒的多数なのは間違いないので、そういった原因も、もしかしたらあるのかもしれませんね。

そして6月中旬以降はどんどん魚のレンジがバラけて来て、一時は深場に一斉に入って来たりもしましたが、そのまま定着する事なく不安定な状況が続きました。

バスって、とりあえず去年と同じ行動をしてみて、都合が悪ければ別行動に出る。

みたいな事をする個体も結構多いと思います。

「去年の今時期は、あの場所であの種類のエサ食べて生活してたから、とりあえずそれを期待してあの場所行こ〜」→数日後「あれ？なんか去年と違う…別な場所行こ〜」的な。

野生下で狩りをしながら逞しく生きる彼らですから、今の状況やエサに合わせてリアルタイムでベストな居場所に居る…と思いきや、去年の事や年単位の習慣をよく覚えていて、とりあえず同じ行動をしてみるという魚は意外と多いですね。

何年も前から感じていた事ですが、今年確信を得る出来事がありました。

特にアフター中期〜後期のタイミングでは多い気がします。

シャローからディープまで幅広いレンジで釣れる中で、深場に入っている魚が少なめで、全体的に浅い方が魚が多い状況が続いた6月中旬〜7月中旬。

そして7月15日頃から、シャローで釣れる魚が極端に増え始めました。

例年であれば7月24日頃に梅雨明けし、水温が急上昇するに伴いバスもディープでサスペンド傾向になるか、ミドルレンジのウィード周辺をウロつくか…といった状況となります。

しかし今年は7月中旬以降、8月中もひたすらシャローに魚が多く、「真夏なのにシャローにこんなにおびただしい量の魚が！？」という状況に。

特に表層系での釣果が目立ちましたね。

原因は冒頭でも書いた通り、多雨と涼しさ。

全国的に猛暑酷暑と騒がれた夏でしたが、桧原湖は例え晴れた日でも太陽が曇に隠れる時間が多かったり、全体的には涼しい夏でした。

加えて雨の多さ。

湖全域がド茶濁りになるような災害級の雨こそ降らなかったものの、大雨がコンスタントに降り、例年の夏よりも水位が高く、水温が低い状況に。

その結果、ワカサギの当歳魚がいつまで経ってもシャローのウィード周りに残り、それを捕食するバスが真夏でもずっとシャローに留まる形となったのです。

過去にも、冷夏で真夏にシャローの表層ゲームがハマる事はありましたが、ほとんどの場合はエリアが限定的。

シャローフラットからバンクまで、全域のシャローで表層系が極端に効いた夏は初めてのはずです。

2022年8月には災害級の大雨で湖全域ド茶濁り&大増水となり、シャローのハードベイトが有効でしたが、今年は同じ高水位、低水温でも、濁りがそれほど酷く入らなかった為、表層系が効きましたね。

水面付近まで伸びたウィード周りでの表層ゲーム。

ワイルドサイドWSS-ST64LにアブソルートPE0.8号8ポンドリーダーのライトパワーフィネスタックルを用いた表層パワーフィネスが活躍した夏でした。

ウィードの外側では、WSS68LにアブソルートPE0.4号6ポンドリーダーでのハンクルジョーダンが主戦力でしたね。

真夏の8月中旬、本来であればシーズン最高水温（例年だと27〜28℃）となるタイミングでも、水温は25℃。

これに高水位が重なった事で真夏の表層ゲームを楽しむ事が出来ましたが、あまりにも長い間、同じような場所と同じような釣り方が効き続けた為、毎日出船している身としては「そろそろ大きく変わってくれ…」という思いも無くはなかったですね…笑

次回で今年ラストの更新。

9〜11月編です！