【試合後対談】艇王2022 BATTLE3 津久井湖戦 大津清彰VS青木唯
両者ともに20本以上のバスを釣り、キャッチしたキロアップは数知れず。
怒涛の入れ替えでスコアを積み重ねていった今回の戦い。まさに艇王史上に残る乱打戦となった。
この白熱したバトルを試合後のインタビューで振り返る。
編集部「それでは結果発表です。お互いのスコアを確認してください」
大津「よっしゃー!! よっしゃー!! マジ嬉しい!」
青木「うわー! おめでとうございます」
大津「ありがとうございます! やりきった!」
青木「すごいっすね、100g差。やっぱ予想通りっすね。100g差くらいで負けると思ってた」
大津「最低4500gとは思ってて。青木唯さんは5000とか6000とか持ってくると思ってたんで、必死こいてでかいのだけ狙いました。あー本当に嬉しい! 今回の津久井湖は絶対ライブサイト対決になると思ってて、絶対勝てないと思ってたんですが、なんとか食らいついてこのウエイト出せたことが嬉しい」
青木「朝から大津さん対岸やって、こういう戦いになるなと思ってました」
大津「他のエリアを回っても1500gより上を釣ろうとするとエリアは限られてくる。いわゆる6番エリアがアベレージが大きかった。青木さんは2日間のプラでそこをしっかり選んできたのは流石だなと。2日間でエリアを見つけてこの重量を持ってくるのは自分じゃ絶対にできない」
青木「昨日の最後ですね、見つけたのは。逆に見つけてなかったら話になんなかった」
大津「釣ろうと思えば青木さんも30〜40本は釣れるよねって。今日は何本?」
青木「21本すね。同じくらいですね」
大津「そうですね。自分は6番だけじゃなくて、昼にピンでランガンもしていきました。それで揃えて行きつつ、最後に入換していってこのウエイトになったっていう」
青木「一番大きいのはどれくらいだったんですか?」
大津「1960gくらいですね」
大津さんのこの日の最大魚。まさに金魚のような太り方をした個体。
青木「うわデケェ! 僕は1700くらいでした。で、1600、1600」
大津「僕はそれで1500ちょっと、1500ちょっとっていう。でもお互い20本以上釣る試合ってないよねって。初めての艇王なんじゃないでしょうか」
青木「本当素晴らしいフィールドですね、津久井湖」
大津「ぜひみなさん来ていただいて。釣ろうと思えば20本当とか釣れるんで。びっくりするのが長さがないのにウエイトがとんでもない。今日の2kgフィッシュも45cmくらいでしたから」
青木「50あったらどんだけ重いんだって。夢のあるフィールドですよね」
編集部「青木さんはどんな釣りだったんでしょう?」
青木「ほとんどの魚をヴィローラスリムのミドスト。ジグヘッドリグにネイルシンカーを入れて、よりシューティングしやすくして狙いました」
大津「ミドストは逃しで?」
青木「逃しも使うし、普通にミドストもしました。本当にこれだけです。あのストレッチ以外は、釣れても1500まではいかない。そこは大津さんが練習されててただけあって、素晴らしい結果だと思います」
大津「通常は場所が発表されたら練習できないんですけど、今回台風で延期になって、特殊で直前1週間前まではプラに入っていいということで、それがあって津久井湖に対する理解度が少しづつ高まっていったっていう。青木さんは2日でこれって、本当にとんでもないですね。だって人生4日目? 5日目でこれですからね」
編集部「では、大津さんはどのような釣りで?」
大津「僕はワインド釣法のみです。本当はティムコ ルアーで釣りたかったんですけど、2週間くらい前からどんどんいろんな釣りが効かなくなって。得意にしているステルスペッパーのキャロもパワーがどんどん落ちて、それでも残り続けたのがワインド。その中もでマイクロワインドってソルトで言われている、ルアーをコンパクトにして左右にダートさせるっていう。それに気付いて、2日間の公式プラで、やっぱりこれだなと。いろいろ試して、コーモランのアクアウェーブ ・スパーク40っていうワームとARヘッド3gと、他の5gのジグヘッドをローテーションさせて釣りました」
青木「こうやってみると、魚型のルアーが効きますよね。ギル型も試したんですけど、なんも反応しないですよね」
大津「ワカサギに依存しているフィールドなんで、とにかくワカサギをどう考えていくか。自分は上方向に逃げる動きで、ワインドで仕掛けていったって感じです。自分は8mくらいまで落として、バスが見にきたら逃して、1匹がスイッチ入ると、周りのバスもスイッチが入って、それで奪い合わせて食わせる、って方法でやっていきました」
青木「全く同じです(笑)」
大津「ははは! その結論にたったの2日でたどり着けるのはとんでもないですホントに」
青木さんもグッドサイズを連発させるが、あと一歩及ばず。
編集部「青木さんは初めての艇王参戦でしたが、いかがでしたでしょうか?」
青木「プラクティス段階から、大津さんのツイートを意識しちゃって。釣れてる!どんだけ釣ったらいいんだ!って」
大津「自分も情報戦になるなと思って、釣れてる情報は一切出さなかったです」
青木「こんだけ一人の相手を意識するって大会はないので。JB戦では逆に意識しないで、自分の釣りをやり切ろうってなる。でも相手が決まると、相手の動きを追おうってなるし、そういうのは新鮮でいい経験ができました」
大津「僕は青木唯さんと戦えるってことが嬉しいんですよ。国内最強の相手を独り占めして対決できるっていう、贅沢な感じ。自分も立った一人の相手を意識するっていうのは違いましたね。だからもう昨日は動きを悟られないようにはしてました。まぁ、とてつもない試合になりました」
青木「これだけ釣って、この差ですからね。それがすごいですよね。いやぁ楽しかったです」
編集部「大津さんは決勝進出ということで、予選を勝ち抜いた三原直之さん、川村光大郎さんと12月にチャンピオンカーニバルで戦いますので、頑張ってください」
大津「頑張ります!」
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