【試合後対談】艇王2022 BATTLE2 長門川戦 折金一樹VS川村光大郎
2022秋一発目の寒波が直撃!
両者プラ崩壊状態での挑戦
2022年の実質上第2戦目となった第3戦は、折金一樹VS川村光大郎の同級生対決。
共に1979年早生まれの43歳(*編集部注)。ティーンエイジャーだった10代の頃から四半世紀を経た今も変わらず、良き釣り仲間として時に心の底から笑い、時に歯に衣着せぬ言動で罵倒(笑)し合う気の置けない仲。
そんなお二人がいざ本気のバトルを繰り広げたら、どんなビッグバンが生まれるのか。開催告知時から世の注目を集め、この日を待ちに待った読者の皆さんも多いことだろう。
結果は、近年稀に見るシーソーゲームを繰り返して、最終的に僅差で川村選手が逆転して勝利の座を獲得したのだった。
川村「ココ(=長門川&将監川)では前に、オリキンが優勝するのを目の前で見せ付けられたから、今回でチャラだな(笑)」。
折金「チャラかよ(笑)」。
試合を終えれば再び、仲睦まじき釣り仲間。ある意味で“終わりなき戦い”は今後も続いていくのだろう。 それでは以下で、試合後に行われたクロストークの模様をお届けすることにしよう。
*編集部注:折金一樹さんは1979年(昭和54年)3月12日生まれ、川村光大郎さんは1979年2月14日生まれ。
序盤は折金選手が圧倒的リード!
わずか1時間半でリミット達成
編集部:川村光大郎選手2970グラム、折金一樹選手2540グラム。よって、川村選手の勝利です!
川村「よっし!」。
折金「おぅぅぅ…」。
川村「コレって最後の入れ替えなかったら、勝てなかったのかな?」。
編集部:実は、その前の時点で、実は逆転していました。
折金「最後に入れ替え? マジで!」。
川村「うん。あのセブンイレブンのある橋の下、水門があるところのカド。草が被ってるところの岸側」。
折金「水門の右側?」。
川村「そうそう。あそこで900ナンボが最後に釣れた」。
折金「ほぉー!」。
川村「でもサ、途中までかなり俺が負けてたよね。オリキンはリミットメイク早かったし」。
折金「7時半くらいには3本揃ってたかな」。
川村「エエッ! スタートから2時間かかってないの?」。
折金「そうね」。
川村「今日は何本釣ったの?」。
折金「8本? かな?」。
川村「そんなに釣ったんだ! どんな釣りだったの?」。
折金「まず、俺はプラの段階で将監川は捨てようかと思ってた。結局、朝は入ってリミットメイクしたわけだけど」。
川村「おぉん? なんで? 絶対にバッティングすると思ってたよ」。
折金「プラの結果、将監川では俺にはマメが釣れて、大きいのはなかなか釣れなかったんだ。一方の長門川では釣れれば700以上って感じで」。
川村「プラはけっこう良かったの?」。
折金「いや、そんなには釣れなかったけど。プラ初日はサラッと全体を見て、2日目は長門メインで3キロくらいは釣れたかな」。
川村「おぉ! 逆に俺は2日目が全然ダメで2バイトのみ。でも、初日は12バイトあった」。
折金「マジで!」。
川村「多分、もう俺とオリキンでは全然釣りが違うんだろうね。どういう釣りだったの?」。
折金「基本的には横の釣り」。
川村「なるほど、そういうことか。だから、プラの初日と2日目の結果が真逆なんだな」。
折金「岸ベタの浅いところでもでかいの、1500くらいの獲れたよ。艇王ってサ、通常の試合と異なって、試合時間が長いじゃん。だから、700〜キロくらいのを3本獲れたらいいなと、長門で」。
川村「見積もり的には、どのくらいのウェイト?」。
折金「でも、ま、このくらいから3キロくらいかなと。キロ以上を3本てのは出来過ぎだから、1本は良いのを入れて3キロくらいかなと」。
川村「うんうん」。
折金「でも、今朝はプラと違って、水がタプタプの満水状態。とりあえず将監川に入っておこうかと。そしたら、上手くハマってすぐに3本獲れたんだ」。
川村「えっ? そこでつったの! ほぉー! 巻き? どんな釣り?」。
折金「当初は巻きだとは思ってたんだけどね。水は悪くなかったけど、さすがに水温下がってせいか反応がなくて。なので、プラでは全然触ってなかったパワーフィネスで」。
川村「じゃ、カバーなんだ。ほぉー!」。
折金「お昼前後まではハイピッチャーでも釣ったよ。その後は長門川に入って、パワーフィネスとハイピッチャーがメイン。んで、最後はポッパー」。
川村「マジで! あの最後に俺が釣ってるのを見た魚? オイルフェンス近く、リップラップのところ? アレ、ポッパーだったんだ!」。
折金「そうそう、岩がゴロゴロしてて流れも巻く場所。お昼前にも1発、オーバーリアルで出たけど乗らず。夕方はポッパーにしてみたという感じ」。
川村「ほぉー、すごいね!」。
開始直後から試合終了直前まで、バイトが続く一進一退の攻防が繰り広げられた。
3本1200グラムで揃えてからの 超シャロー戦術で川村選手が挽回
折金「このウェイトがMAXだった?」。
川村「プラの手応えはこのくらいはあった。けどサ、ダメになっていくのはわかってたのもある」。
折金「冷え込んだしね。コータローはどんな釣りを?」。
川村「いわゆるジグスト。フレックスジグにスクーパーフロッグのダディ。ダディはまだ発売してないプロトなんだけど、それがスぺシャルだったね」。
折金「どんな場所で?」。
川村「将監川のマットカバーが全然ダメだったけど、竹とかの木が張り出してる先端の下に浮いてる魚がいて、そこをジグストしてるとけっこう食う瞬間とか見えたりした。ただ、それは晴れてるから浮いてくる魚なんだろうし、予報では冷え込むから徐々にダメになっていくんだろうなとは思ってた。ただ、ルアーパワーを感じてはいたから、やや沈めてやったりすれば釣れるかなと」。
折金「なるほど、ジグストか」。
川村「カエルもけっこうまだいるじゃん。食べてるかどうかはわからないけど、まだ上流の方でも生き物はいるしサ。プラではバイトも多かったし。スクーパーフロッグはエラストマーだから、ハリ先を隠しておけば掛かる心配もないしバイトだけ獲ったんだよ。で、案の定、冷え込んだし風も強いし魚は沈んじゃって…。プラ2日目は長門川もチェックしたけど、朝の風が強くなる前に1発キロが食って、あとはもう1バイトだけ。だとしたら、魚影は明らかに将監川だし、どんどん条件は厳しくなっていくだろうってのもあったし。予報では長門に風が吹き抜けそうだし、キツいかなって。基本的に浮かせる釣りだからサ」。
折金「うんうん」。
川村「で、今朝は将監川からやり始めたら、すぐに小さいのが釣れて勇気付けられた。『あ、こんなに寒くなっても浅いところでちゃんと食ってくる魚もいるんだな』と。そこからはプラ初日のようにバイトは多くなかったものの、たまにバイトがある感じで。ただ、800・キロ・キロと3本掛からなくて…小さい個体でようやくリミットメイクしたのが最初の休憩明けかな」。
折金「どのくらいだったの?」。
川村「3本で1200くらい。てこずったね…。そんな時にオリキンは早々にリミットメイクしてるし、昼休憩明けにはキロアップ釣ってるのもわかって焦った。さらには風も強くなって雨も強くなって、余計に魚が浮かなくなっていく状況で『これ(を続ける必要)はナイな』と。釣り方を変えなきゃと、ルアーの色を替えたり、ネコリグをやったりしたけど、釣れず。そこで、目ぼしい場所に入り直したんだ」。
折金「どの辺り?」。
川村「トンネルより手前の橋の近くにある水路。結局、そこで合計3本。最初に600くらいのが釣れたんだけど、入り直すと水位が下がっていて水中にあった木も露わになってたところでジグスト。800グラムで、1本入れ替え。次は外側からじゃなくて、インサイドに入って岸べたをやったら出たのが1400」。
折金「オーバーハングの下に入ったってこと?」。
川村「そうそう。こんなに冷え込んでもかなり浅い場所にもいるんだなって。で、やっと勝負できるラインに挽回できたかなと。それがもう終了2時間前くらいかな」。
折金「で、長門川に出てきたよね?」。
川村「当初はラスト2時間を長門川でやろうと思ってたんだけど、ラスト1時間くらいになっちゃったかな。バーッと下流に走り始めたら、オリキンも同じ方向へ行くし」。
折金「将監川からコータローが出てきたのを見た瞬間、『ヤバイ! 流れ込みに行かれちゃう!』って。狙ってた右岸はコータローが入ったから、俺は左岸に入ってからオイルフェンスの方へ行って最後の1本。もうちょっと早くから下流へ向かっていればなぁ…」。
川村さんが身言い出した釣りの一つが、フレックスジグ&スクーパーフロッグダディのジグスト。
互いに認め合う凄腕スキル 終わりなき戦いは生涯続く!
川村「朝、オリキンのデッキを見たらパワーフィネスタックルがあったから、何か嫌だなと思ってた。俺はやらない釣りだから」。
折金「結局メインになっちゃったね。将監川も長門川も流れをプロテクトできる場所。あとはハイピッチャーも」。
川村「俺は全部ジグ。当初はスクーパーフロッグダディとの組み合わせでジグストだったけど、プラ初日ほど効かなくなった代わりに、コンパクトジグのギャップジグにポークという組み合わせが効いた。ジグストもするけど、もっとスローに誘う感じだった」。
折金「何かに絡めて止めたり?」。
川村「止めるっていうかスローかな。ボトスト気味に使ったり。ダディは魚がイケイケの時は良いけど、今日は引っ張り出しても食い切れないことが多かった。あのまま押し切ってたら、このウェイトは出なかったと思う。結果、リミットメイクしたのは全部ジグ&ポークだしね」。
折金「釣果は5〜6本?」。
川村「うん、6本。いや、途中まではヤバかった」。
折金「中間発表を聞いて上回っていると普通は余裕を感じるわけだけど、俺は『これは騙されちゃいけない』と逆に気を引き締めたよ(笑)。相手はコータローだしサ。今日は特別頑張った日だよ」。
川村「俺も目一杯頑張った、うん。昨日が今年一発目の冷え込みだったじゃん。そんな状況だもの」。
折金「昨日まではまだ魚の反応も良かったんだけどね」。
川村「ショック状態になったのが昨日で、それでもオリキンの釣りなら3キロ獲れた。で、今日はさらにグッと冷え込んで、それだけじゃなく風も雨も強かったから魚が一気に落ちたり元気がなくなったのはヒシヒシと感じたよ…。ま、でも、ここで以前、目の前でオリキンにH-1優勝を見せつけられてるから、今日はやり返してやったよ(笑)」。
折金「これでチャラか(笑)」。
川村「次は恒例の元旦釣行で勝負だな(笑)」。
折金「いや、今日はもう灰になってしまったよ…。帰着した時、コータローが元気だったから『これは釣れたのか、もしくはその逆か』と思ったら、釣れてた…参りました」。
川村「さ、温ったかいラーメンでも食いに行こうぜ」。
折金「そうね。じゃ、船を片付けよう」。
編集部:本日が大変厳しい気象状況の中でのアツきバトル、おつかれさまでした! 最後に両選手に盛大な拍手をお送りください! 季節外れの寒さの中、最後まで戦いきった両選手。ライバルであり友である両者の戦いはこれからも続いていく。
両者プラ崩壊状態での挑戦
2022年の実質上第2戦目となった第3戦は、折金一樹VS川村光大郎の同級生対決。
共に1979年早生まれの43歳(*編集部注)。ティーンエイジャーだった10代の頃から四半世紀を経た今も変わらず、良き釣り仲間として時に心の底から笑い、時に歯に衣着せぬ言動で罵倒(笑)し合う気の置けない仲。
そんなお二人がいざ本気のバトルを繰り広げたら、どんなビッグバンが生まれるのか。開催告知時から世の注目を集め、この日を待ちに待った読者の皆さんも多いことだろう。
結果は、近年稀に見るシーソーゲームを繰り返して、最終的に僅差で川村選手が逆転して勝利の座を獲得したのだった。
川村「ココ(=長門川&将監川)では前に、オリキンが優勝するのを目の前で見せ付けられたから、今回でチャラだな(笑)」。
折金「チャラかよ(笑)」。
試合を終えれば再び、仲睦まじき釣り仲間。ある意味で“終わりなき戦い”は今後も続いていくのだろう。 それでは以下で、試合後に行われたクロストークの模様をお届けすることにしよう。
*編集部注:折金一樹さんは1979年(昭和54年)3月12日生まれ、川村光大郎さんは1979年2月14日生まれ。
序盤は折金選手が圧倒的リード!
わずか1時間半でリミット達成
編集部:川村光大郎選手2970グラム、折金一樹選手2540グラム。よって、川村選手の勝利です!
川村「よっし!」。
折金「おぅぅぅ…」。
川村「コレって最後の入れ替えなかったら、勝てなかったのかな?」。
編集部:実は、その前の時点で、実は逆転していました。
折金「最後に入れ替え? マジで!」。
川村「うん。あのセブンイレブンのある橋の下、水門があるところのカド。草が被ってるところの岸側」。
折金「水門の右側?」。
川村「そうそう。あそこで900ナンボが最後に釣れた」。
折金「ほぉー!」。
川村「でもサ、途中までかなり俺が負けてたよね。オリキンはリミットメイク早かったし」。
折金「7時半くらいには3本揃ってたかな」。
川村「エエッ! スタートから2時間かかってないの?」。
折金「そうね」。
川村「今日は何本釣ったの?」。
折金「8本? かな?」。
川村「そんなに釣ったんだ! どんな釣りだったの?」。
折金「まず、俺はプラの段階で将監川は捨てようかと思ってた。結局、朝は入ってリミットメイクしたわけだけど」。
川村「おぉん? なんで? 絶対にバッティングすると思ってたよ」。
折金「プラの結果、将監川では俺にはマメが釣れて、大きいのはなかなか釣れなかったんだ。一方の長門川では釣れれば700以上って感じで」。
川村「プラはけっこう良かったの?」。
折金「いや、そんなには釣れなかったけど。プラ初日はサラッと全体を見て、2日目は長門メインで3キロくらいは釣れたかな」。
川村「おぉ! 逆に俺は2日目が全然ダメで2バイトのみ。でも、初日は12バイトあった」。
折金「マジで!」。
川村「多分、もう俺とオリキンでは全然釣りが違うんだろうね。どういう釣りだったの?」。
折金「基本的には横の釣り」。
川村「なるほど、そういうことか。だから、プラの初日と2日目の結果が真逆なんだな」。
折金「岸ベタの浅いところでもでかいの、1500くらいの獲れたよ。艇王ってサ、通常の試合と異なって、試合時間が長いじゃん。だから、700〜キロくらいのを3本獲れたらいいなと、長門で」。
川村「見積もり的には、どのくらいのウェイト?」。
折金「でも、ま、このくらいから3キロくらいかなと。キロ以上を3本てのは出来過ぎだから、1本は良いのを入れて3キロくらいかなと」。
川村「うんうん」。
折金「でも、今朝はプラと違って、水がタプタプの満水状態。とりあえず将監川に入っておこうかと。そしたら、上手くハマってすぐに3本獲れたんだ」。
川村「えっ? そこでつったの! ほぉー! 巻き? どんな釣り?」。
折金「当初は巻きだとは思ってたんだけどね。水は悪くなかったけど、さすがに水温下がってせいか反応がなくて。なので、プラでは全然触ってなかったパワーフィネスで」。
川村「じゃ、カバーなんだ。ほぉー!」。
折金「お昼前後まではハイピッチャーでも釣ったよ。その後は長門川に入って、パワーフィネスとハイピッチャーがメイン。んで、最後はポッパー」。
川村「マジで! あの最後に俺が釣ってるのを見た魚? オイルフェンス近く、リップラップのところ? アレ、ポッパーだったんだ!」。
折金「そうそう、岩がゴロゴロしてて流れも巻く場所。お昼前にも1発、オーバーリアルで出たけど乗らず。夕方はポッパーにしてみたという感じ」。
川村「ほぉー、すごいね!」。
開始直後から試合終了直前まで、バイトが続く一進一退の攻防が繰り広げられた。
3本1200グラムで揃えてからの 超シャロー戦術で川村選手が挽回
折金「このウェイトがMAXだった?」。
川村「プラの手応えはこのくらいはあった。けどサ、ダメになっていくのはわかってたのもある」。
折金「冷え込んだしね。コータローはどんな釣りを?」。
川村「いわゆるジグスト。フレックスジグにスクーパーフロッグのダディ。ダディはまだ発売してないプロトなんだけど、それがスぺシャルだったね」。
折金「どんな場所で?」。
川村「将監川のマットカバーが全然ダメだったけど、竹とかの木が張り出してる先端の下に浮いてる魚がいて、そこをジグストしてるとけっこう食う瞬間とか見えたりした。ただ、それは晴れてるから浮いてくる魚なんだろうし、予報では冷え込むから徐々にダメになっていくんだろうなとは思ってた。ただ、ルアーパワーを感じてはいたから、やや沈めてやったりすれば釣れるかなと」。
折金「なるほど、ジグストか」。
川村「カエルもけっこうまだいるじゃん。食べてるかどうかはわからないけど、まだ上流の方でも生き物はいるしサ。プラではバイトも多かったし。スクーパーフロッグはエラストマーだから、ハリ先を隠しておけば掛かる心配もないしバイトだけ獲ったんだよ。で、案の定、冷え込んだし風も強いし魚は沈んじゃって…。プラ2日目は長門川もチェックしたけど、朝の風が強くなる前に1発キロが食って、あとはもう1バイトだけ。だとしたら、魚影は明らかに将監川だし、どんどん条件は厳しくなっていくだろうってのもあったし。予報では長門に風が吹き抜けそうだし、キツいかなって。基本的に浮かせる釣りだからサ」。
折金「うんうん」。
川村「で、今朝は将監川からやり始めたら、すぐに小さいのが釣れて勇気付けられた。『あ、こんなに寒くなっても浅いところでちゃんと食ってくる魚もいるんだな』と。そこからはプラ初日のようにバイトは多くなかったものの、たまにバイトがある感じで。ただ、800・キロ・キロと3本掛からなくて…小さい個体でようやくリミットメイクしたのが最初の休憩明けかな」。
折金「どのくらいだったの?」。
川村「3本で1200くらい。てこずったね…。そんな時にオリキンは早々にリミットメイクしてるし、昼休憩明けにはキロアップ釣ってるのもわかって焦った。さらには風も強くなって雨も強くなって、余計に魚が浮かなくなっていく状況で『これ(を続ける必要)はナイな』と。釣り方を変えなきゃと、ルアーの色を替えたり、ネコリグをやったりしたけど、釣れず。そこで、目ぼしい場所に入り直したんだ」。
折金「どの辺り?」。
川村「トンネルより手前の橋の近くにある水路。結局、そこで合計3本。最初に600くらいのが釣れたんだけど、入り直すと水位が下がっていて水中にあった木も露わになってたところでジグスト。800グラムで、1本入れ替え。次は外側からじゃなくて、インサイドに入って岸べたをやったら出たのが1400」。
折金「オーバーハングの下に入ったってこと?」。
川村「そうそう。こんなに冷え込んでもかなり浅い場所にもいるんだなって。で、やっと勝負できるラインに挽回できたかなと。それがもう終了2時間前くらいかな」。
折金「で、長門川に出てきたよね?」。
川村「当初はラスト2時間を長門川でやろうと思ってたんだけど、ラスト1時間くらいになっちゃったかな。バーッと下流に走り始めたら、オリキンも同じ方向へ行くし」。
折金「将監川からコータローが出てきたのを見た瞬間、『ヤバイ! 流れ込みに行かれちゃう!』って。狙ってた右岸はコータローが入ったから、俺は左岸に入ってからオイルフェンスの方へ行って最後の1本。もうちょっと早くから下流へ向かっていればなぁ…」。
川村さんが身言い出した釣りの一つが、フレックスジグ&スクーパーフロッグダディのジグスト。
互いに認め合う凄腕スキル 終わりなき戦いは生涯続く!
川村「朝、オリキンのデッキを見たらパワーフィネスタックルがあったから、何か嫌だなと思ってた。俺はやらない釣りだから」。
折金「結局メインになっちゃったね。将監川も長門川も流れをプロテクトできる場所。あとはハイピッチャーも」。
川村「俺は全部ジグ。当初はスクーパーフロッグダディとの組み合わせでジグストだったけど、プラ初日ほど効かなくなった代わりに、コンパクトジグのギャップジグにポークという組み合わせが効いた。ジグストもするけど、もっとスローに誘う感じだった」。
折金「何かに絡めて止めたり?」。
川村「止めるっていうかスローかな。ボトスト気味に使ったり。ダディは魚がイケイケの時は良いけど、今日は引っ張り出しても食い切れないことが多かった。あのまま押し切ってたら、このウェイトは出なかったと思う。結果、リミットメイクしたのは全部ジグ&ポークだしね」。
折金「釣果は5〜6本?」。
川村「うん、6本。いや、途中まではヤバかった」。
折金「中間発表を聞いて上回っていると普通は余裕を感じるわけだけど、俺は『これは騙されちゃいけない』と逆に気を引き締めたよ(笑)。相手はコータローだしサ。今日は特別頑張った日だよ」。
川村「俺も目一杯頑張った、うん。昨日が今年一発目の冷え込みだったじゃん。そんな状況だもの」。
折金「昨日まではまだ魚の反応も良かったんだけどね」。
川村「ショック状態になったのが昨日で、それでもオリキンの釣りなら3キロ獲れた。で、今日はさらにグッと冷え込んで、それだけじゃなく風も雨も強かったから魚が一気に落ちたり元気がなくなったのはヒシヒシと感じたよ…。ま、でも、ここで以前、目の前でオリキンにH-1優勝を見せつけられてるから、今日はやり返してやったよ(笑)」。
折金「これでチャラか(笑)」。
川村「次は恒例の元旦釣行で勝負だな(笑)」。
折金「いや、今日はもう灰になってしまったよ…。帰着した時、コータローが元気だったから『これは釣れたのか、もしくはその逆か』と思ったら、釣れてた…参りました」。
川村「さ、温ったかいラーメンでも食いに行こうぜ」。
折金「そうね。じゃ、船を片付けよう」。
編集部:本日が大変厳しい気象状況の中でのアツきバトル、おつかれさまでした! 最後に両選手に盛大な拍手をお送りください! 季節外れの寒さの中、最後まで戦いきった両選手。ライバルであり友である両者の戦いはこれからも続いていく。
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